2025年 来日公演記念上映『氷のチェロ物語』
ジョヴァンニ・ソッリマ主演
ドキュメンタリー映画『氷のチェロ物語』
2025/3/24(月)渋谷区文化総合センター大和田 6階 伝承ホール
イタリアの世界的チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマが「氷」に挑む。
イタリアのアルプスの氷河地標高3200Mで米人彫刻家の手により「氷のチェロ」が製作された。
アルプスの山から地中海シチリアへと、氷点下でのみ保たれる氷の彫刻チェロを伴って、イタリアの街を巡るロード・ムーヴィーが完成。
ソッリマの悠久の音色が全編に響き渡る音楽ドキュメンタリー。
2023年の来日公演・同日開催の特別上映後には「ぜひもう一度見たい!!」と多数のご要望をいただいておりました。
2025年の来日公演を記念して再び上映いたします!!
今回は上映後にソッリマのトーク付き!スペシャルな上映会にぜひお越しください!
ジョヴァンニ・ソッリマ主演
ドキュメンタリー映画『氷のチェロ物語』
2025/3/24(月)渋谷区文化総合センター大和田 6階 伝承ホール
18:30上映(18:00開場)(日本語字幕付き/上映時間78分)
指定席・税込 一般2,000円
18歳以下 500円(年齢の確認できる身分証・学生証などをお持ちください/小学生は不要)
※就学前のお子様のご入場はご遠慮ください。
★上映後、ソッリマによるトークあり!
ご予約・お問い合わせ:プランクトン
2024/10/1(火)発売(WEBは0時・電話は13時より)
WEB予約:
https://plankton.co.jp/ticket.html
電話予約:03-6273-9307(平日13~17時)
主催:プランクトン
渋谷区文化総合センター大和田
住所:〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町23-21
https://shibu-cul.jp/access
JR 渋谷駅「西口」から徒歩5分
(下記は2023年 日本初上映の際のコメントです)
只今、映画「氷のチェロ物語」翻訳中!
イタリアのチェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマのドキュメンタリー映画「氷のチェロ物語」の訳に取り組んでます。(4月に来日公演とともに映画上映します)
氷のチェロを持ってアルプスの山からシチリアへと演奏の旅をする物語。
氷のチェロを創る米彫刻家、氷のチェロを弾くソッリマ! とんでもなく興味ふかい話。氷のチェロという楽器をめぐってのソッリマの考え方がとても面白い。全編に響く音楽が素晴らしいのは言うまでもない!
ソッリマは「チェロは木であり、木々が歌っているんだ」とアルバムで語っていたが、「氷のチェロ」にも人格を見る。
「記憶を持った巨大な無機物。この鉱物は木のチェロより強い思い入れで、星たちの聖なる歌のように歌う、古からの証言者のように民衆の歌を歌う」と語る。「まるで馬のよう、誰が主人か、一緒に作業しなきゃいけない、」とか、「氷のチェロの脈動を感じる」とか、そう、相手はいつも生きている物体で、自身と対等人格なんですね。
冷却器バブルと格闘しながら旅する一行。冷却器が壊れ、氷チェロが溶け始め、今夜のコンサートは危ない!とスタッフが困り果てている時のシーンがクスッと笑える。スタッフは大慌てなのに、ソッリマはずっーとチェロを弾き、作曲に夢中、周囲の騒ぎは意に介せず。スタッフの一人が話しかけると、「やあ、どうしたの?」てな具合。「冷却器が壊れていてコンサートが、、、、」と困っている様子にも、「じゃあ、どうすればいいかな」と慌てる様子なし。この人にはいつも音楽が鳴り響いているのだ。スタッフの努力でドライアイスがチェロにふりかけられ、その命は守られたと語るソッリマ。氷に命を感じ細胞を見るソッリマ。
アルプスの山を下りて、トレント、ベネチア、ローマ、そしてジョヴァンニの生まれた島、シチリアへと旅は続く。古代から文化の集積したシチリア。ソッリマの言葉では「多様なルーツ、私たちの石はいくつもの言語を喋る」と。石にも人格を見る。
余談だが、「どんな者の魂も等しく同じだ」という石牟礼美智子の生命感、「草によろしう言うてくださいませ」(「日頃からよろしう言わなければならないものが身の回りにたくさんある。そういうものたちで世界はなりたっている。」)という言葉を思い出す。こういう考え方には心底敬服する。それこそ、真実だと思う。(これはケルトの発想にも通じる)
映画の最後は鉱物を地中海に流す。と、あられが降る。ソッリマの音楽が淡々と、地球を見守るかのように温かく切なく優しく歌う。氷の地球子守唄。
ソッリマのこの深い表現はどこからくるのかと興味が尽きない。常に新しい発見がある。
公演も映画も私の超お薦めです。
https://plankton.co.jp/sollima/
株式会社プランクトン
代表 川島恵子
2023.01.09
企画・制作:プランクトン
後援:イタリア大使館、イタリア文化会館
協力:ワーナーミュージック・ジャパン