角切りの羊肉とじゃがいもと玉ねぎを炒めず、香辛料を入れて鍋で煮込み、塩と胡椒で味付けしたもの。煮崩れしたじゃがいもが、いい感じでスープのとろみとなり、素朴だけど深い味わいが楽しめます。牛乳を入れてクリーム・シチューにしたり、人参やセロリを入れたり、家庭ごとに使用する材料や香辛料が違うため、家庭の数だけヴァリエーションがあります。牛肉と黒ビールを使用したギネス・シチューというものある。
じゃがいもを使用したアイルランド伝統料理。マッシュポテトにケール(注1*)やキャベツなどを加えて、バターミルク(注2*)を加えてクリーミーにして、塩と胡椒で味付けしたもの。地域や家庭ごとに、玉ねぎ、ワケギ、リーキ、チャイブを加えることもあり、さまざまな違いがある。茹でたハムや焼いたベーコンとの相性は抜群で一緒に食べられることが多い。ケールが旬の頃がハロウィーンと同じ時期のため、ハロウィーンときに食べる家庭料理として知られている。
上記のコルカノンのようにマッシュポテトを応用しアイルランド伝統料理。上記のコルカノンは、ケールやキャベツを使用するが、このチャンプは小ねぎを使用する。マッシュポテトに細ねぎ、バターミルク、チーズを加え、塩とコショウで味付けする。
ラム挽肉、または牛挽肉、玉ねぎや炒めた野菜をプレートに乗せて、パイ生地の代わりにマッシュポテトを使用してオーブンで焼いたミートパイ。シェパーズパイの名前は「シェパーズ」=「羊飼い」から由来し、羊の肉が使われているのが主流だったが、最近は牛肉を使用されるものもある。
じゃがいものパンケーキ。擦りおろしたじゃがいも(マッシュ・ポテトも入れることもある)、小麦粉、卵、ベーキングパウダー(重曹=炭酸水素ナトリウム)、バターミルクで作る。いわゆるパンケーキとは違ってふわふわしていなくて、じゃがいもを使用しているためずっしりとしており、主食として食べられる。スープやシチューや、肉やチーズと一緒に食べる。
北部や内陸部でよく食べられる家庭料理で、フライパンで焼くもの、オーブンで焼くもの、茹でてつくものがある。
アイルランドで主食として食べられている、現在も国中の家庭で作られている伝統的なパン。
1840年頃に重曹がアイルランドに渡ってきたのが始まり。イースト菌の代わりにベーキングパウダー(重曹=炭酸水素ナトリウム)を使用するため、発酵させずに短時間で簡単に製造可能なため、瞬く間にアイルランド中に広まり、いつしかアイルランドの主食となったと言われている。薄力粉を使用しているため、パンよりもケーキのような、きめ細やか食感。
パンの上部に十字の切れ目を入っているのが特徴。これはパンが中まで焼けてよく膨らむようにために捏ねたパン生地の焼く前にナイフで入れられたものではあるが、アイルランド人の間では悪魔を撃退し家庭を守るためと信じられている。
アイルランドでは羊の肉が好まれよく食べられています。羊の肉はシチューやパイなど多くのアイルランドの伝統的な料理に使用されていますが、ローストラムや骨つきラム、ラムチョップ、マトンなどのメニューも伝統的な料理としても有名です。
ラム肉のグリルは、グレイビーソースをつけてるのが美味しい食べ方と人気と言われています。
セントパトリックデーやイースターのときのご馳走としてラム料理がふるまわれます。
アイルランドは牛肉の輸出額世界第5位にランクインする“牛肉大国”なのです。アイルランド産牛肉の特長は100%「グラスフェッドビーフ」(牧草牛)。自然の中で放牧され、牧草だけを食べてのびのび育った牛のことです。赤身が多く、脂肪が少なく、栄養価が高く、美味しいとの評判で世界中のミシュランの星を持つシェフかた賞賛されています。
実は、アイルランドは雨量が多く、年間のうち10ヶ月間も牧草を生育できる環境が整っているので、牛にとって理想の環境とのこと。
アイルランド産のグラスフェッドビーフは日本にも輸入されています!注目です!
アイルランドの名産として最も有名なのがスモーク・サーモンです。アイルランド産は世界最高峰の品質と言われ、イタリア・フランスなど、多くのヨーロッパのグルメ大国、そして日本にも輸出されています。
アイルランドの鮭の種類は北大西洋海域に多く生息しているアトランティック・サーモン(別名タイセイヨウサケ)。脂が乗っていて、ムニエルや揚げ物などに適しています。日本で獲れる鮭とは違う種類。
スモークサーモンと並ぶアイルランドのシーフードの名物が生牡蠣。
普段は生の海産物を食べないアイルランド人が生で食べる唯一もの。調理して食べることは殆どなく、殻を開けて、なにもかけずにそのまま生で食べるのが主流。絞ったレモンをかけることもある。日本の牡蠣に比べて丸い形をしていて、味はクリーミーでギネスビールとの相性もとても合うとのこと。フランスなどでは生牡蠣と一緒に飲むものはシャンパンのイメージですが、アイルランドではギネスビールと一緒に生牡蠣を食べるのが主流。アイルランドの牡蠣は1年中食べられますが、特に夏がシーズン。
ゴールウェイで毎年9月に開催されるゴールウェイ・オイスターフェスティバルが有名であり、この祭りのメイン・イベントとして世界牡蠣剥きチャンピオン大会も行われている。