見るケルト
ケルトは、「見る」ということをとても大事にしてきた文化があります。
紀元前から、その勇猛な戦闘力から蛮族と言われていた一方で、非常に高度で美しい美術品・工芸品を生み出すアーティストでもありました。
その美術には、始まりも終わりもない渦巻きや組紐文様がどこまでも広がっていく、彼らの自然と一体になった宇宙的な世界観を表現されています。
アイルランドの国宝にもなっている「ケルズの書」は、その美学が結集した最高傑作といえる美しさです。
また、ケルトの人たちには、異界の妖精や神々、霊など、「目に見えないものを見る」という思想も強く持っていました。
そういった「見る」ことへの意識は、今も風景への思い入れや、素晴らしい美術、映像作品などに今も感じることができます。
ここでは、「見る」ということをテーマに、ケルト・アイルランドの視覚的な美しさ、彼らが生み出した美術やアート、そしてその魅力を存分に楽しめる映画作品などをご紹介します。