アイルランドやスコットランドの伝統音楽
もともとジグやリールといった伝統舞踊の伴奏のためのものが多く、ノリのいいリズムとメロディはお祭りやお酒の場には欠かせません。冠婚葬祭や労働のあとの息抜きなどのために演奏され、パブや家庭でそれぞれが楽器を持ち寄ってセッションします。フィドルと呼ばれるバイオリンやギター、アコーディオン、ホイッスル(笛)などによって演奏されます。
日本でも映画『タイタニック』の3等客船パーティーのシーンで広く知られるようになり、無印良品の店舗やTV番組などでも使われています。
主な伝統音楽
ジグ Jig
アイルランドの伝統的な舞曲。”タカタ・タカタ”という特徴的なリズムで、よく「Rashers’n Sauages」(ベーコンとソーセージ)という言葉を繰り返し発音した時のリズムなどと表現される。
6/8拍子のものを「ダブル・ジグ」、9/8拍子のものを「スリップ・ジグ」、12/8拍子のものを「スライド(シングル・ジグ)」と呼ぶ。
リール Reel
ジグと並ぶ代表的な舞曲で、「タカタカ・タカタカ」という4/4拍子のリズムで演奏される。
ホーンパイプ
イギリスで生まれたフォークダンス用の舞曲で、リールと同じ4/4拍子だが、テンポとアクセントの取り方が異なり、「ターカターカ・ターカターカ」といった、よりのんびり、ゆったりした印象がある。