●「OTTAVA Aria」のオススメ3枚
(1)カトリオーナ・マッケイ&クリス・スタウト/ベアナックル
(2)ドリーマーズ・サーカス/セカンド・ムーヴメント
(3)バラケ・シソコ/アット・ピース
私がプレゼンターをつとめるインターネット・ラジオ局 OTTAVA の番組「OTTAVA Aria」では、クラシック音楽、世界各地のルーツ・ミュージック、ジャンルレスな現代の室内楽など、個性豊かでハイ・クオリティな音楽をたっぷりご紹介しています。プランクトンの音源も多くかけさせてもらっていて、招聘している海外アーティストにゲスト出演していただくことも。
ということで、ここでは番組でよくオンエアしているアーティストのアルバムを3枚ピック・アップしました。
(1)スコティッシュ・ハープの名手カトリオーナ・マッケイと凄腕フィドラー、クリス・スタウトの繊細かつスリリングなアンサンブルが堪能できる『ベアナックル』。
(2)クラシックと北欧トラッドの先達へのリスペクトを前提にしつつも、オリジナリティあふれるユニークなチェンバー・ミュージックを生み出すデンマークのインスト・トリオ、ドリーマーズ・サーカスの『セカンド・ムーヴメント』。
(3)そして、ハープやギターの原型と言われる、瓢箪の共鳴胴を持つ西アフリカはマリの多弦楽器コラの第一人者、バラケ・シソコのリラクシングかつスピリチュアルな音世界に心を奪われる『アット・ピース』。
いずれも、1曲1曲とじっくり向き合ってもよし、くつろぎの時間のお供にもよしの名盤です。ぜひ!
ゲレン大嶋(三線奏者/作曲家/OTTAVAプレゼンター)
●新しい歌が作りたくなる3枚
(1)シャロン・シャノン/セイクレッド・アース
(2)リアム・オ・メンリィ/to be touched
(3)サム・リー/グラウンド・オブ・イッツ・オウン
素敵なアルバムを聴くと歌心を揺さぶられて自分の歌が作りたくなる。もちろん真似をしたり、似たようなものを作るということではない。表面的には似ても似つかぬものが生まれたりする。しかしそれらの新しい歌は、奥のいちばん深いところで、素敵なアルバムの豊かな音楽の大きな刺激と影響とを受けて生まれてくる。
中川五郎(フォークシンガー、訳詞家、音楽評論家、小説家、エッセイスト、翻訳家)