ヴァルラウン Valravn
Anna Katrin Egilstrod: vocals, percussion, electronics
Martin Seeberg: flutes, viola, vocals
Soren Hammerlund: mandola, hurdy gurdy, nyckelharpa
Juan Pino: davul, hammered dulcimer, percussion
Christopher Juul: keyboards, samples, electronics
スコットランド北方に位置するデンマーク領フェロー諸島出身のミュージシャンが中心となり結成。《フェロー諸島の伝統音楽》に《エレクトロニカ》の要素を混ぜ合わせ、ビョークを彷彿とさせる、新しいサウンドの北欧トラッドを聴かせる。デビュー・アルバム『Valravn』(2007)はデンマーク・フォーク・アワード3部門にノミネート。北欧伝統音楽に新しい波を起こす現在注目のバンド。
バンド名の「Valravn」とは、デンマークの神話に出てくるワタリガラスを意味する。
元々はソレンがやっていた中世/北欧伝統音楽専門のグループを母体に、マーティンとフアン、アンナが加わって、さらに新しく実験的なことをやるようになった。2007年リリースのデビュー・アルバム『Valravn』を作る際に、プロデューサーとしてクリストファーが参加し、音作り全般を仕切るバンドの要としてメンバーに加わる。ヴァルラウン誕生以前には、マーティンは伝統音楽にエレクトロニクスを混ぜたようなバンドを、フアンはジャズを、クリストファーは電子音楽をやっていた。アンナは元々は女優志望で演劇を勉強していたがもっと声を使った実験をしたくなり、音楽に転向したのだという。アンナに限らず、バンドのステージングでは見せる要素も重視しており、ライヴ・パフォーマンスには演劇性が見られる。