懐かしくも新しい。
なかにはこれはカバー?と思えるほどPCOのレパートリーに近いものもあるけど。
やはりサウンドは若くて瑞々しい。
最後のトラック「コリオリ」が、サイモンへの追悼のように聴こえます。
坂本龍一
ペンギン・カフェは、音楽におき、かつて他には無い、ユニークな地位を占め続ける。
エスニックでチャーミングで、包容力があり、驚きに満ち、魅惑的で、温かく、確かであり、控えめで、忘れ難い。これぞ真の友人だ。
ブライアン・イーノ
多くの人に愛される父親の老舗ブランドを息子が復帰させることは容易なことではありません。70年代に音楽のジャンルの垣根を軽々と越え、現代音楽の方法論で世界中の民族音楽を時々ユーモラスに取り込んだのがサイモン・ジェフスのペンギン・カフェ・オーケストラという唯一無二の企画でしたが、1997年に急死したサイモンの息子アーサーはそのPCOの基本サウンドを尊重しつつ、彼自身の個性をその上に乗せ、新たなペンギン・カフェ(オーケストラは落としました)を誕生させたのです。限りなくストレス抜きでしかも知的な刺激を適度に持った生活を夢見る私がとても心地よく聴く音楽です。
ピーター・バラカン
多くの通人に愛されながら名料理人の死によってしばらく閉まっていた小さな店を息子が見事に復活させた。祝再開店!!
立川直樹
蘇ったP.Cを聴く。1980年代初頭の東京に、ぼくのこころは還ってゆく。ワールドスタンダードというグループの、その音楽を始めようと思った、蒼いこころに還ってゆく。この奇妙に懐かしい音楽。ぼくはすぐに取り憑かれ、おかげで様々な音楽を好きになった。けれど、こころは還ってゆく、一番好きだった音楽に。P.C.OからP.Cへ。祝再生。
鈴木惣一朗