映画『モダン・タイムス』


Modern Times (c) Roy Export SAS


1936年公開。チャーリー・チャップリンが監督・制作・脚本・作曲・音楽(アルフレッド・ニューマンと共同)を手がけた彼のサイレント映画代表作。資本主義社会や機械文明を笑いの渦の中で痛烈に風刺した喜劇。チャップリンの作品の中でも特に傑作と呼ばれ、『黄金狂時代』『街の灯』『独裁者』と並ぶチャップリンの代表作である。上映時間87分。

●スタンダードの名曲「スマイル」が生まれた
チャップリンとヒロインが現代社会の束縛に囚われない自由な生活を求め、手をつないで旅立ってゆくラスト・シーンに使用された物悲しい音楽から、あの名曲「スマイル」が生まれた。1954年に「スマイル」という曲名が付けられ、ナット・キング・コールによって歌詞付きの歌が歌われた。その後、マイケル・ジャクソン、ダイアナ・ロス、エルヴィス・コステロら多数のシンガーがカバーする超名曲になった。

●チャップリン自身の歌声
無声映画の中、チャップリンが初めてスクリーンで肉声を発した映画であり、チャップリン自身の歌「ティティーナ」がキャバレーで歌われる。でたらめ外国語の歌詞を歌うダンス・シーンは圧巻。本作の観どころのひとつであり、爆笑必至の名シーン。

●チャップリンの深い人間愛が綴られた傑作
「モダン・タイムス」とは「現代」の意味。現代の生きにくい社会で、何をやってもどんなに奮闘しても社会に適合できない男と、彼に翻弄される「常識社会」の人々。どのシーンも抱腹絶倒。何度捕まっても失敗しても、たくましく前を向き生きていく。今回がだめでも、また、次があるさと歩み出すラスト・シーンは胸が熱くなる。「モダン・タイムス」は全編にチャップリンの深い人間愛が込められた、いつの時代にも、どの世代にも感動を呼ぶ、永遠の名作なのである。

●神業的な指揮により、演技とオーケストラ、効果音が一体化
工場の中、延々と部品を流すベルトコンベア、機械のようにボルトを締め続ける人間。自動食事マシーンや、歯車に巻き込まれるシーン。数々の印象的な映像には、音楽と機械音やベル音といった効果音が絶妙のタイミングで合わせられます。これを大編成オーケストラが生で一体化して聴かせるのは、チャップリン映画コンサートのスペシャリスト、カール・デイヴィスのみが成せる技あってこそ。興奮と感動のステージにご期待下さい!












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指揮者 カール・デイヴィス / 新日本フィルハーモニー交響楽団 / すみだトリフォニーホール / 推薦コメント / NEWS