実は名作曲家、チャップリン

Modern Times (c) Roy Export SAS


チャップリンは作曲家としても傑出した才能の持ち主だったことをご存じだろうか。誰もが口ずさめる『モダン・タイムス』の主題歌《スマイル》も、1972年度のアカデミー作曲賞を受賞した『ライムライト』の主題歌《エターナリー》もチャップリンの作曲によるもの。また、お馴染みのチャップリンの映画『街の灯』『黄金狂時代』『殺人狂時代』『サーカス』『巴里の女性』『キッド』『ニューヨークの王様』などもチャップリン自身が音楽を手掛けている。歌手だった両親のもとに生まれたチャップリンは、若い頃からピアノ、チェロ、ヴァイオリンを演奏し、指揮をこよなく愛したという。「楽譜の読み書きができなかった」と言われているが、実際には、チャップリンは殆どのスコアのオーケストレーションに細かく指示を出し、編曲者にも細かい注文をつけていたようで、チャップリンは音楽家としても天才といっても過言ではない。

《チャップリンが音楽を手掛けた映画》

1918年『犬の生活』(1959年サウンド版)
1918年『担へ銃』(1959年サウンド版)
1921年『キッド』(1971年サウンド版)
1923年『偽牧師』(1959年サウンド版)
1923年『巴里の女性』(1976年サウンド版)
1925年『黄金狂時代』(1942年サウンド版)
1928年『サーカス』
1931年『街の灯』
1936年『モダン・タイムス』
1947年『殺人狂時代』
1952年『ライムライト』
1957年『ニューヨークの王様』
1967年『伯爵夫人』


●色彩あふれる「チャップリンの音楽」が姿を現す!!

今回の生オケ・シネマでは、当時の録音技術では伝えきれなかった「チャップリンの意図した音楽」が、カール・デイヴィスとの指揮と新日フィルの演奏によって、完全な形で姿を現すのである。今までの映画館やテレビでは体験できなかった、モノクロームの世界から飛び出してくる色彩あふれるチャップリンの音楽をじっくりと鑑賞しよう!








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