Costica Trifan(トランペット/ヴォーカル)
Radulescu Lazar (トランペット/ヴォーカル)
Paul Marian Bulgaru(トランペット)
Oprica Ivancea(クラリネット/アルト・サックス)
Ioan Ivancea(クラリネット)
Daniel Ivancia(アルト・サックス)
Constantin Cantea(チューバ)
Monel Trifan(チューバ)
Constantin Calin(テナー・ホルン/ヴォーカル)
Laurentiu Ivancea(バリトン・ホルン)
Costel Ursu(大太鼓)
Nicolae Ionita(パーカッション)
Aurelia Sandu(ダンス)
映画『白猫、黒猫』(1999)、『アンダーグラウンド』(1995年カンヌ映画祭グランプリ)で注目され、いまだにファンを増やし続けるジプシー・ブラス・サウンド。19世紀のはじめ、バルカンがトルコの支配下にある頃にバルカンを北上してきたオスマン・トルコの軍楽がこの音楽のルーツ。トルコの軍楽は太鼓と大量の笛で構成されており、それがバルカンのジプシーたちによりトルコの笛からヨーロッパのブラスへと切り替えられ、音楽の意味も軍楽から冠婚葬祭という日常性の中へと変化していった。そこにバルカンの様々な民族の伝統音楽のメロディ、リズムがこのブラス・サウンドに混ざりあったのである。
バンドはルーマニア東部、旧ソ連との国境近いモルドバ地方の小村ゼチェ・プラジーニ出身。一年のほとんどをツアーに費やし、ヨーロッパを中心に世界中を回っている。伝統音楽からポピュラー音楽まで、彼らがラジオで聴き好きになった音楽を、何でも自分たちのスタイルで演奏してしまう。一度聴いたら忘れられない強烈な個性〜疾走感・壮快感に満ちている彼らの音楽は、行く先々で熱狂的に歓迎されている。その様子は、彼らのドキュメンタリー映画「炎のジプシーブラス〜地図にない村から」(2004年)や、5つのジプシー・バンドによる全米ツアー「ジプシー・キャラバン」(2008年)でも紹介されている。
<ゲスト・ダンサー>
Queen Harish クイーン・ハリシュ
インド・ラジャスターン出身のドラッグ・クイーン。両親を亡くしてから幼い兄弟を育てる為にダンサーとして舞台に立ち、ラジャスターン砂漠民のジプシー・ダンスやベリー・ダンスを踊る。18歳から放浪の旅をし、アラビック、フラメンコなどの世界中のダンス、パフォーミングアート、パントマイムや身体表現を学ぶ。インドのジプシー・バンド、マハラジャやムサフィールに参加後、現在はソロで活躍。F.チォカリーアとは、2001年から長期に渡り欧米全域をまわった「ジプシー・キャラバン」ツアーで共演した。
▼Queen Harish Blog
|