2006年、バンドをまとめていた長老イオン(cl)が癌のため他界しました。本作は、イオンの追悼盤であり(ジャケット写真がイオン夫婦)、新体制でスタートしたF.チォカリーアの初アルバムでもあります。この新チォカリーアを後押しするのは、20名以上に及ぶジプシーの強者ミュージシャン(エスマ、シャバン・バイラモヴィッチ、ミツー、KAL、他)たち。ジプシー音楽史に残る全編ゴージャスな<ジプシーブラス+ジプシーヴォーカル>の響宴が繰り広げられています。そしてアルバムの最後を飾るのは、あまりのカッコイイ馬鹿馬鹿しさに思わず吹き出してしまう、ステッペン・ウルフの名曲「ワイルドに行こう」のカバー。彼らの現在の勢いを象徴しいて、元気が出ます!!
*F.チォカリーア版「ワイルドに行こう」は映画『ボラット〜栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』のエンディング曲に使用されました。