2004年3月

2004年3月19日

ルナサ新作『ザ・キニッティ・セッションズ』は全曲新曲のライヴ盤!!

3/14にルナサの新作アルバム『ザ・キニッティ・セッションズ』がリリースされました。今度の作品は、昨年の12月にアイルランドのオファリー州の山奥にある、キニッティ城を借り切って行われたライヴをそのままレコーディングした、ライヴ盤です。録音は観客を入れて行っていますが、完璧な演奏と、最終的なミックスの段階で観客の拍手などを削除して完成させてある為、知らないで聞くとスタジオ録音盤に聴こえます。「二度とやり直しのできない緊張感のある状態で録音したかった」というメンバーの言葉通り、オヴァー・ダビングなどは、一切無く、ライヴならではの心地よい緊張感がひしひしと伝わる素晴らしい演奏を聴かせてくれます。収録曲は全新曲で構成されているので『レッドウッド』に続く最新作と言え、彼等が昔からライヴで演奏するおなじみの曲「PUNCH」と「ISLAND PADDY」も初収録され、昔からのファンにもうれしい内容になっています。さすが、ルナサ!と、本作はルナサの底力を感じさせてくれます。今までの旧作品群をもぶっとばす傑作に間違いなしです。皆さん、是非、お聴きください!

THE MUSIC PLANT 野崎洋子


グラーダ来日公演

ルナサのトレヴァー・ハッチンソンがプロデュースしている、ルナサの弟分ともいえるバンド、グラーダの来日公演が下記の日程で行われます。最近、グラーダも2作目にあたる新作『ザ・ランディング・ステップ』をリリースしたばかり。それぞれ当日券有り。

3/20(土)21(日)東京 南青山マンダラ(03-5474-0411)
3/22(月)名古屋 今池TOKUZO(052-733-3709)

▼メンバーは本日成田に到着するそうで、ツアー中の様子はのTHE MUSIC PLANTサイトで公開予定です。


2004年3月12日

マヌーシュ・スウィングの名門シュミット一族のサラブレット
 サムソン・シュミットの名盤
 <3/14・店頭発売開始!>

サムソン・シュミット・クインテット フィーチャリング ドラド・シュミット
『ハート・オブ・マヌーシュ』

多彩な楽曲意匠創出にも力を注いだ、豊穣にして、パッショッンにもあふれた(そこには、演奏者たちの若さがものを言っているはずだ)表現の数々……。それらは、<薄まることのない民族の記憶と、好奇心豊かな広がりや洗練性>を見事に秤にかけた、現代マヌーシュ・スウィング表現の好サンプル作品! 佐藤英輔(ライナーより)

まずは、本作の主役サムソン・シュミットに注目!

卓越したテクニックのギターをじっくりと聴いてみよう。父親譲りのロマンティックな歌心溢れるギターです。若いフレッシュな感覚に溢れ、今のマヌーシュ・スウィングと言える音を聴かせてくれます。  
試聴する▼スタンMP3・656k)

←サムソンと、息子のスタンくん4才。そろそろギターをはじめる年齢だそう。

ジャズ・ヴァイオリンをフィーチャー
この作品では、サムソンの幼なじみで12年間共に活動している相棒、ヴァイオリンのティンボ(24歳)が大活躍をしています。サムソンとの相性はバッチリ!!かつてのジャンゴ&グラッペリを彷彿とさせる名コンビ。
試聴する▼スミリアのためにMP3・524k)

←シュミット家の人々。子供たちは皆<ティンボ音楽教室>で音楽を教わっているそう。

粋な親父「ドラド・シュミット」
そして、ゲストにサムソンの父親ドラド・シュミットがギターとヴァイオリンで参加しています。アルバム中4曲(3.4.7.8)がドラドの曲。
このドラドこそ、マヌーシュ・スイング界の首領!胸に金のネックレスで極め付きのいい男。映画「ラッチョ・ドローム」ではヴァイオリンでチャボロ(従兄弟)と共演し、ハイライトを飾っています。チャボロの豪快さとはひと味違って、ボサノヴァやなどの要素も取り入れた、メロディアスで心地よいラインを聴かせます。
試聴する▼ひと夜の夢MP3・540k)

聴きどころたっぷりの『ハート・オブ・マヌーシュ』、存分にお楽しみ下さい。


彼らの住む町

サムソン、ドラド、ティンボ等の住む町、フォーバッハ(仏北東部の独との国境)のジプシー集落。まるで駐車場のようだが、このトレーラーに人が住んでいる。まさに映画「僕のスウィング」の世界。(撮影2004年1月)

2004年来日公演の詳細はこちら


2004年3月5日

キーラ近況

紹介記事
2月にプロモーション来日した<オ・スノディ3兄弟>が、毎日新聞に取り上げられました。
記事の全文
ローナン・オ・スノディ 
ソロ・アルバム『トンタ・ロー〜ローナン's グルーヴ』
完成!
キーラのフロントマン、ローナンのソロアルバムがアイルランドで発売され、好評です。
ボーカルとボーランが中心となったシンプルなサウンド。どこを切っても金太郎飴のように繰り返されるリズム。ローナンのパワーとグルーヴが炸裂しているアルバムです。ケルト+アフロ+ゲール語ヴォーカル&ラップ+ケルト原人・人力テクノ(?!)=“ローナンのグルーヴ”としか言いようがない、ジャンル分け不能!不思議な音楽を聴かせてくれます。
日本盤は、5月にプランクトンより発売予定。ご期待ください!
キーラが映画音楽を担当
現在英国で上映中の映画『Silent Grace』の音楽をキーラが担当しています。オ・スノディ兄弟の従兄弟であるMeave Murphyによる脚本・監督作品で、エンターテインメント誌「メトロ」では見逃せない映画トップ10に選ばれ、ロンドンでは好評で上映期間が延長されているそう。アイルランドは近日公開予定。
ストーリーは、1980、81年にアーマー(北アイルランド)の女性刑務所でハンガー・ストライキを行った女性の実話に基づき、二人の女性の固い友情を描いていたもの。キャストはIFTAベスト女優賞ノミネートのOrla Brady、Cathleen Bradley、Cara Seymour(『ダンサー・インザ・ダーク』『アメリカン・サイコ』)またPatrick Bergin(『愛がこわれるとき』『愛と野望のナイル』)等。
各方面で活躍するキーラ、今後の活動も楽しみです。