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アイリーン・アイヴァース
来日公演1999の様子

『リバーダンス』の歴代メイン・フィドラーの中でもトップ(!!)と
圧倒的な評価を受けているアイリーン
自身の7人編成のバンドを率いての待望の初来日を果たした。
更にアイリッシュ・トラッドの重鎮、
チーフタンズの来日公演にもゲスト出演。


Set List

1. Flowing Tide
2. Scatter the Mud
3. Maudabawn Chapel
4. Islanders
5. Bygone Days
6. Rights of Man

- interval -

1. Jama
2. Gravel walk
3. Black is the Color
4. Pachelbel's Frocics
5. Dear Irish Boy
6. Blizzard Train
7. March Up 5th

- Encore -
1. You're So Beautiful
2. Fox Hunters


Eileen Ivers(fiddle)
Donal Clancy(g)
Jerry O'Sullivan(pipe)
Jimmy Mgwandi(b)
Ben Wittman (ds)
Patrick McGuire(vo)
Tarik Winston(dance)

公演ちらし

最新情報/プロフィールへ

アメリカで活躍中のケルティック・ヴァイオリン(フィドル)の第一人者、アイリーン・アイヴァース。世紀の映画、『タイタニック』のサウンドトラック第二弾『バック・トゥ・タイタニック』にも大フィーチャーされている彼女は全世界的なスマッシュ・ヒットを記録したアイリッシュ・ショー、“リヴァーダンス”(99年3月には来日公演が実現)でフィドルを披露して一躍有名になった。ホール&オーツのツアーやアルバムにも参加している実力派であり、多くのミュージシャンからその手腕を請われるミュージシャンである。ソロ・アーティストとしても今日までに3枚のアルバムをリリース、ケルティック・ミュージックの哀愁をたっぷりと歌い上げる演奏は右に出るものがいない。
 新作『クロッシング・ザ・ブリッジ』では伝統的なアイルランド音楽の要素をふんだんに盛り込みながらもアフリカン・パーカッションやフラメンコ・ギターなどといった、様々な音楽スタイルのビートやサウンドを取り込んだ色彩感豊かな作品に仕上げている。彼女のミュージシャンとしての懐を実感させられるのは例えば冒頭を飾る「グラヴェルウォーク」などといった曲であり、演奏しているのは間違いなくケルトのサウンドなのだが、ビート感の活かし方や楽器のアレンジメントでまごうことなきファンク・ミュージックを創り上げているのが実に面白い。もちろん、その他の曲でもポルカ風のリズムを取り入れた「polka.com」やフラメンコ・ギターを弾くアル・ディ・メオラと激しい掛け合いを繰り広げる「ウイスキー&サングリア」、昔から伝わる民謡を下地にアフリカン・コーラスで全く新しいサウンドを創り上げた「ジャマ」、そして陽気なカリビアン・サウンドとアイリッシュ・フィドルが結びついた「アイランダーズ」など、すべての曲になにかしらの“仕掛け”が施されている。また、『バック・トゥ・タイタニック』でも聴くことのできる「ニアラー・マイ・ゴット・トゥ・ジー」が収録されているのも嬉しい。
 また、このアルバムでは豪華なゲスト陣も大きな話題の一つで、アイリッシュ・ミュージックの若手トップ・グループの一つ、ソーラスのシェイマス・イーガンにジョン・ドイル、ポール・サイモンの『グレイスランド』に参加していたバキシ・クマロやフュージョン界の大物、ジェフ・ボヴァ、ジャズ・ミュージシャンのスティーブ・ガットにランディ・ブレッカー、アル・ディ・メオラ、アレックス・アクーニャ、エディ・ゴメスそしてルー・ソロフなどを迎えている。
 1965年、アメリカ生まれのアイリーンは8つの時にヴァイオリンを弾き始め、本場アイルランド各地でのコンクールで30回以上優勝を果たしている。様々なアーティストのアルバムに参加した後、2枚のソロ・アルバム『EILEEN IVERS』と『WILD BLUE』を発表、ソロとしての前作に当たる『WILD BLUE』は米ビルボード誌のワールド・ミュージック・チャートに実に6ヶ月もの間ランクインし続けた。また女性ばかりのアイリッシュ・ミュージック・グループ“CHERISH THE LADIES”を結成して活躍している。ソリストとしては先述のホール&オーツのツアーとアルバムに参加している他、ボストン・ポップスやポーラ・コール、ホットハウス・フラワーズ、デヴィッド・フォスターなどといったトップ・アーティストとの共演を果たしている。
 ニューヨークという街が持っているエキサイティングなパワー、アイリッシュの伝統、そして世界各国の音楽を結びつけたアイリーン・アイヴァースは今日もトレードマークの“ブルー・ヴァイオリン”を手に世界中にその音色を届けている。

2002