01. KRIADU ASSIM
02. PEXERA PORTO
03. ANTUNEKU
04. TCHORO NA MORTE
05. MOCA DE CLASSE
06. FLA MANTENHA
07. MADALENA
08. FAKA NA PREGA
09. FORTIBU DAN CU STANGO
10. DOR DE MAR
11. STORIA ESTRADA
12. PRIMERU DJOBI
内容紹介/コメント等
アフリカ色の強いバトゥクをはじめ、モルナ、フナナ、コラデーラなど様々なカーボベルデの音楽を混ぜ合わせ、そこにジャズやブラジル音楽のエッセンスを加えることによって生み出されたのが、チェカの音楽だ。
この『海の叫び』には、カーボベルデの女性の美しさを讃えた(9)「Forti Bu Dan Cu Stango」のような曲もあるが、悲しい現実や心の痛みが描かれた曲が多く、環境問題に言及した(10)「Dor De Mar」もある。しかし、チェカは泣き叫んだり、声を荒げたりしていない。成熟したアーティストは、失った人や物への愛着が深ければ深いほど、喪失感を一粒の涙に凝縮するようにして表現する。このことを象徴しているのが、(4)「Tchoco Na Morte」だ。チェカは深い悲しみをこらえて、背筋を伸ばしている。もちろん、瞳は濡れている。けれど、泣いているわけではない。(渡辺亨/ライナーより)
チェカ(ギター、ヴォーカル)
1973年にカーボベルデ諸島の中のサンティアーゴ島で生まれる。幼少時より、ヴァイオリン奏者である父に音楽の基礎を学び、その父に連れられて島の結婚式やお祭りでパフォーマンスをはじめる。バネの効いた抜群のリズム感で独特の奏法でパーカッシヴにギターを弾きながら、島での生活についてクレオール語で歌う。03年に『Argui!』でデビュー。05年に2作目『ヌ・モンダ』は、ヨーロッパ各国で高く評価され、フランスでは[RFI World Award 2005]を受賞。インディペンデント紙(英)、リベラシオン紙(仏)、ル・モンド紙(仏)ほか、ヨーロッパ各の重要紙が「新世代のカーボベルデ・シンガーの出現」と絶賛された。2007年12月に初来日を果たし、ゴンチチ主催の「世界音楽紀行」にゲスト出演。2,000人の観客を前に熱演、大好評を得る。前作(3rd)『ロンジ』はブラジル音楽界の巨匠レニーニがプロデュ−スした。