2000年・仏グラミー賞(アカデミー・シャルル・クロ大賞)
1993, 1995年・Choc du Monde de la Musique(ル・モンド紙別冊)賞受賞
1993年・ディアパゾン・ドール(ゴールデンディアパゾン)賞受賞
●確かな歩みとポリフォニーの技量に加え、革新性、オープンな精神によって、いまやコルシカの伝統を継承する第一人者的グループのひとつとなった。(リベラシオン紙)
●「コルシカのポリフォニー」は近年、何もかもをひとくくりにする 「コンセプト」化してしまい、そのレッテルにグループとして苦しんだ時期もあった。しかし、ア・フィレッタは地元コルシカとはまた別の新たな道を選んだ。作曲家ブリュノ・クーレとの映画、気鋭の振付家シディ・ラルビ・シェルカウイとのダンス、演出家ジャン=イヴ・ラズネックとの演劇の道である。(ル・モンド紙)
●現在のコルシカのポリフォニー・グループの中でも最も素晴らしいグループ。太古から伝わるコルシカのポリフォニー音楽に新たな表現の道を切り開いた。とりわけ作曲家ブリュノ・クーレとの映画音楽の共演はそのいちばんの成果だ。(ル・ヌーヴェル・オプセルヴァトゥール誌)
●史上、最も成功したポリフォニー・グループ。(フィガロ誌)
●ア・フィレッタの声は、耳だけでなく皮膚にも語りかける。(レクスプレス誌)
●聖歌の瞑想と“地中海の”マドリガルの官能性が共存する境地へと我々を誘う。(テレラマ誌)
1978年、衰退するコルシカの口承文化遺産を守る為、当時まだ13歳だったジャン・クロード・アクアヴィヴァにより、コルシカ島の北西、バラーニュ地方にて結成。1981年から現在(2009年)までの約30年間に13枚のアルバム、5枚の映画/テレビのサウンド・トラックをリリース。彼らは、衰退するコルシカの口承文化と革新性を共存させ、伝統的な歌と新たに作曲した歌の両方をレパートリーとする。コルシカの数あるグループの中で、ポリフォニーを牽引し、同時に革新的に新たな道を切り開いたグループである。
ア・フィレッタ(A Filetta)とはコルシカ語でシダを意味する。歌はコルシカ語で唄われ、郷土に深く根ざしたグループという観点から、コルシカ島に多く植生し同じ性質をもつ植物シダの名が選ばれた。コルシカ語で「故郷を忘れるな!」という意味の、“Un ti scorda di a filetta !”(シダを忘れるな!)というコルシカ独自の表現からインスパイアされている。
演劇、オペラ、ダンス、テレビ等様々な芸術分野とのコラボレーションを活発に行っている。97年には演劇監督ジャン=イヴ・ラズネック『メディア』公演に参加。98年から2002年には、現代のフランス映画音楽作曲家の第一人者、ブリュノ・クーレの映画10作に参加。『ドン・ジュアン』(98)、『キャラバン』(99)(ゴールデンディスク、セザール最優秀映画音楽賞受賞)、「Wataridori」(2003)など。2004年には、国際的に活躍する気鋭の舞踏家シディ・ラルビ・シェルカウイの振付けによるモンテカルロ・バレエ団の公演"In Memoriam"に参加。2007年にもシェルカウイ振り付けによる作品"Apodcrifu"でコラボレーションを行った。