●ラティライユ
「共産主義はどこかに調和的で幸福な空間を作っていたはず。多くの人が夢見た共産主義的ユートピアは一体どこに行ってしまったのか?」というコンセプトを基に、共産主義に憧れたグザヴィエ・ドメリアックが中心となり、フランスで1994年に結成される。最初は、打楽器はほとんど台所の荒物、CGT(共産党系労組)加盟の鉄道員から買ったトロンボーン、50年代にイスタンブールで腐りかけていたアコーディオン、骨董屋にあったユーフォニウムなどガラクタ楽器ばかりを使ったポンコツ楽器楽団から始まったという。
現在まで、6枚のオリジナル・アルバムと映画『新しい肌』『ぼくの大切なともだち』のサントラをリリースしている。
●グザヴィエ・ドメリアック
ラティライユのリーダー。年パリ生まれ。ギター、トランペット、チューバなどこなす。子供の頃に生まれ育ったパリ郊外には共産党の組合ストライキ、集会、祭りが日常的に行われていたという 。ガラクタ楽器蒐集家で、そのコレクションで家は溢れかえっている 。
影響を受けた音楽:タラフ・ドゥ・ハイドゥークス、エルビス・プレスリー、ヴェラ・バルトーク 、ゴラン・ブレゴヴィッチ、コチャニ/エレック・マルシャン。