●ジプシー(ロマ)・ミュージックへの愛情と慈しみを持つトニー・ガトリフ監督自身が、今回もサウンドトラックを担当。本作の18曲中16曲において、作詞、作曲、編曲者として自ら名を連ね、これまで以上に音楽に深く関わっている。映画を撮り始める前に、自らがトランシルヴァニアへ音楽素材のフィールドワークに赴き、そこで発見した数々のフォークロア(民俗音楽)の響きに自分の描くイメージを重ね合わせていった。その結果、総勢80名近いハンガリーとルーマニアのミュ−ジシャン、楽師たちの協力を得て、この音楽作品を完成させた。ガトリフは、演奏こそしていないものの、ここにあるのは紛れもなくトニー・ガトリフの音楽そのものである。
関口義人(ライナーより)
●トニー・ガトリフの新作映画『トランシルヴァニア』のサントラ盤です。ガトリフ監督は音楽を撮るために映画を撮っていると言っているそうですが、今回もガトリフにしか作ることの出来ない、また映画音楽だけでは終わらない素晴らしい内容です。映画本編より音楽に全力を入れていると思わせるサントラの傑作だと思います。この映画を観て感動した人はもちろん、ジプシー/バルカン音楽ファン、ワールド・ミュージックのファンは必聴です!!
P太郎(プランクトン・レーベル)