“始まりへの長い道のり”と題されたタイトルからして、シェウンの新たなる決意 が伝わってくる。元・南アフリカ大統領のネルソン・マンデラの自伝『自由への 長い道(原題:Long Walk To Freedom)』にも引っ掛けられたものだと思うが、この3作目からがむしろ“本当の始まり”であると高らかに宣言するようなタイト ルの本作は、10年後を振り返った際にも重要なターニング・ポイントとしての意 味を持った作品となるに違いない。まだまだ未開のポテンシャルを残した“カラクタ・ボーイ”の真の快進撃は、きっとここから始まる。
(吉本秀純/ライナーより)