●彼らの音楽に漲っているのは野生の音楽のエネルギーである。バルトークやファリャの音楽をやって、彼らはそれらの音楽のうちの野性を目覚めさせる。耳をすますぼくらが手に汗を握って熱くなるのは、そのためである。
黒田恭一(音楽評論家)
●タラフの歴史どころか、ジプシー音楽の歴史どころか、現代のポップ・ミュージックの歴史すら変えてしまう凄い新作!!!!!ルーツ・ミュージックはレトロじゃない。俺らだって古漬けで新米食うじゃないか!レトロ・フューチャー?違う違う。最新型の音楽とは、このアルバムのことだ。
岸田繁(くるり)
●タラフはクラシック音楽の高度さや素晴らしさを再検証したかったわけではない。というか、そんなもの、彼らとは何の関係もない。彼らが再検証したかったのは、唯一、どこまでも貪欲で無邪気な自分自身のジプシー魂である。タラフ・ドゥ・ハイドゥークスの冒険は、まだまだ続くはずだ。
松山晋也(ライナーより)
●一般的には、タラフ、クラシック・レパートリーに挑戦!とかになるのだろうか。でも、むしろそういう表面的なこと、レッテル貼りより、タラフがこうしたクラシック曲を、通常のクラシックの演奏家以上に、その音楽が生まれる「根」、それが生えている土壌に肉迫しているのを感じとりたい。
小沼純一(ライナーより)
●驚くべきエスプリと活気!!
彼らの熱狂的な演奏を体験したら、是非、バルトークやドヴォルザークを聴いてほしい。間にあるつながりが浮かびあがるように分かってくるから!
ルネ・マルタン(ラ・フォル・ジュルネ音楽祭プロデューサー/ぶらあぼ2007年5月号)