「僕はこのアルバム(ソーラス『ソーラス』)に出会って初めて本当に凄いアイリッシュ・アメリカン・バンドが出て来たなと感じた。いや、それどころか、今このバンドに対抗できる若手バンドはアイルランドにもなかなかいないのではないかとさえ思った。」 松山晋也(シェイマス・イーガン『ジュニパーの木 眠る時』のライナーより) プロデューサー、作曲家、マルチ・プレイヤーとして現在快進撃中の若干27才のシェイマス・イーガン(下記参照)が中心となり1994年頃に結成された5人組のアメリカン・アイリッシュ・トラッド・バンド。ニューヨークのバンドならではのポップな感覚を持ち、スピード感いっぱいの4人の超絶テクとカラン・カーシーの可憐なヴォーカルで最新アイリッシュ・トラッドを聴かせる。世界的なアイルランド音楽ブームの現在、次々に出現する若い世代の中でもダントツの勢いを持ち、これからのシーンの中心的存在になると、今最も期待されている。デビュー・アルバム『ソーラス』(1996年)、セカンド・アルバム『雨晴れて時雨あり』(1997年)は、内容、演奏テクニックは共に非の打ち所がなく、最上級のトラッドという決定的な評価を得た。今年、1998年11月には早くも3rdアルバムがリリースされる。 シェイマス・イーガン Seamus Egan (フルート、バンジョー、ホィッスル、マンドリン、ギター、ボーラン、他) カラン・カーシー Karan Casey(ヴォーカル) ジョン・ドイル John Doyle(ギター、ヴォーカル) ウィニフレッド・ホーラン Winifred Horan(フィドル) ミック・マッコウリー Mick Mcouley(アコーディオン) |
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『雨晴れて時雨あり』(1997年) 昨年リリースされた2作目にあたる最新作。基本路線は前作を引き継ぎつつ、シェイマスをはじめとする各メンバーが前作を上回る超絶テクぶりを発揮。都会的センスが散りばめられた近年のトラッド・アルバムの中の傑作中の傑作。本作でソーラスの評価を揺るぎないものにした。 『ソーラス』(1996年) 初の本格的アイリッシュ・アメリカン・バンドの「ソーラス」の衝撃的なデビューを飾った傑作アルバム。「アイルランドのアルタン、ニューヨークのソーラス」と言わせるほど圧倒的な演奏力を聞かせる。同年にシェイマスのソロ3作目もリリースされている。 |
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