Farewell Neacsu

哀しいお知らせです。
2002年9月4日、タラフ・ドゥ・ハイドゥークスのニコラエ・ネアクシュが遥か遠いところへ旅立ちました。享年78歳。

クラムド・ディスクやマネージメントオフィスからのお知らせは次のような詩的なものでした。

「昨晩、魔法の馬が小さな村、クレジャニを通り過ぎ、ネアクシュを連れて去りました。ジプシーの天国で永遠のバンドに参加する為に呼ばたのです。」

Last night, magic horses passed by the little village of Clejani to pick up Taraf de Haidouks' Neacsu Neculae, who at the age of 78 has been called to join the the eternal band in Gypsy paradise.

ニコラエは、ジプシーの芸人魂の権化のような人でした。今年(2002年)になってからはロンドンでのBBCの受賞式に意気ようようと表れ、2001年に活躍したヨ−ロッパ/アラブ地域の最高のグループとして称えられたのが最後だったようです。思えば、昨年夏の日本ツアーは奇跡のようなことだったのかもしれません。肺と足は相当前から随分悪かったようです。

ひたすらバイオリンを弾いて人を楽しませること、女性に気に入られることに信じられないような元気なパワーをかたむけ、煙草を吸い、酒を飲み、自由奔放に人生を謳歌したニコラエ爺さん。音楽一筋に生き、ジプシーであることに誇りをもち、最後まで自由な人生を送った素晴らしいおじいちゃんでした。

ニコラエじいさんに、永遠の祝福を。