10/2 大阪 バナナホール
1年ぶりに来日したリアム・オメンリィ。今回は、98年にベグリー&クーニーとして来日する予定が病気で来られなかったスティーヴ・クーニーと、初来日のニーヴ・パーソンズとのステージ。大阪は月曜だったためになかなか都合がつかず、半ばあきらめていたものの前々日になってやっぱりどうしても見たくなった。なんとかなるもんだ。
さて、開演予定時刻を少しすぎたところで突然客電が落ち、「レディースアンドジェントルメン、ウェルカムトゥー、リアム・オメンリィ!」とのMCによりリアムがステージに現れる。相変わらず(?)髪はぼさぼさ、無精髭はたくわえ、服は寸足らず、そしてまたまた裸足。うーん、それでもこれがたまらなくかっこいいのはどういうわけか。リアムはおもむろにバゥロンを取り上げ、静かにたたきはじめる。バゥロンと歌。それだけで1年ぶりのリアムの世界が目の前に広がる。
スティーヴはオーストラリア出身という異色のアイリッシュ・ミュージシャン。ここ数年、アイルランドの主要なミュージシャンのアルバムに数多く参加している。初めて見る彼のギタープレイはすばらしい。そんなにリハーサルの時間なんかもないだろうに、リアム(ホットハウス・フラワーズ)の持ち歌も見事にこなしてゆく。全体的にややおとなしめだった。もう少し激しい演奏も聴いてみたいと思った。
ニーヴ・パーソンズはアーカディという伝統音楽のグループにいたことがあり、そのときのアルバム『Meny Happy Returns』ではリアムが数曲に参加している。こちらもまた初めて見るニーヴは、思っていたよりも少し太めだった。余談だが、アイルランドのディーヴァたちはやや(?)太めの人が多い。ドーナル・ラニー来日時のゲスト・ミュージシャンであったモイア・ブレナンもモレート・ニ・ゴーナルもモーラ・オコンネルも、そして御大ドロレス・キーンもみんな太っちょさんである。メアリー・ブラックやアルタンのマレードみたいに例外はもちろんあるけど。閑話休題。ニーヴの歌も(当然)よかった。リアムとのかけあいはなかったけど、その立ち姿は凛としていて美しかった。
そして、やはりリアム! 何度聴いてもその歌声には圧倒される。ピアノにバゥロンにホイッスル(どこに置いたか忘れてステージ上を探し回っていた)、そして歌。何をやってもこの人はホントにうまい。スティーヴ、ニーヴとの共演ということでロックよりも伝統音楽のほうに重きを置いた選曲だったが、正直言ってもう少しホットハウス・フラワーズの曲が聴きたかった。ロック寄りの発言かもしれないけど。
それにしてもリアムはロックと伝統音楽というふたつのジャンルの壁をいとも簡単に取り払ってみせる。その功績はものすごく大きい。リアム(=ホットハウス・フラワーズ)のファンはリアムによって伝統音楽を知り、伝統音楽のファンはリアムによってホットハウス・フラワーズ(=ロック)を好きになる。それはなんだか、リアムが作る曲に出てくる美しい光景のように思えてならなかった。
書き忘れていたけど、スティーヴもニーヴも(やっぱり)裸足だった。うーむ。(NO FEAR/NO MONEY企画・宮本弘二)
*素足のライヴは初めて観ました。すごく、ミュージシャンが身近に感じることができ、又、笑顔がすてきでした!(もとい)
*最強トリオ!最初ニーヴは大阪には来ないとのことでがっかりでしたが、今日は本当に聴けてよかった!温かい声そのままの人柄でした。いつもながら音楽の楽しさにあふれたリアムのパフォーマンスとスティーヴの超絶プレイに魅了されました。また来て下さい!(VOIX)
*楽しかったあ〜〜。笛ふいたやつ、大好きです。なんかもう大感動です。ニーヴさんすてきです。すぅーっと通って、体の中がきれいになったような気がするのでした。次もまたきっと必ず見に来るので、大阪来て下さい。(Pan)
*今年もリアムが来てくれて嬉しかった!あんなに力強い「アメージング・グレイス」を聴いたのは初めてでした。また、ニーヴ・パーソンズの心あらわれるような声と、スティーヴ・クーニーの優しいギターの音色に大満足なライヴでした。(ちづやん)
*リアムとスティーヴの息がぴったりで、とても気持ちのいいライヴでした!ホットハウスの曲も全然違って聞こえ、新鮮でした。すてきなひとときをありがとう。また日本に、大阪に来て下さい。(レスカ)
*すごくハイ・レベルな音楽でした。ピアノとギター(このギタープレーは秀逸!)が見事に絡み合い、ステージ上から得も言われぬエネルギーが発せられ、終始、心地よい刺激を受け続けていました。very
good でした!(大阪のケルト人)
*仕事を無理矢理片づけてきてよかった。トロピカルな
Don't go が聴けるとは。(M.K)
*突然ラテンに走ったのはなぜ?でも結局は楽しいリアム・ワールドなのでした(^-^)(IKUYO)
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