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格調の高さと風格を備えた正統派イーリアン・パイプ。
(アイルランド)
2003年12月に来日(ケルティック・クリスマス2003)
■PROFILE |
どのようなサウンドの中でも、しみ入るパイプの音色を聴かせてくれるリアムは、45年にキルデアで生まれた。音楽好きの両親のもと、子供の頃からイーリアン・パイプを習い、当時のパイパーの第一人者たちに学んだという。
73年にクリスティ・ムーアやドーナル・ラニーらと「プランクシティ」を結成してデビュー。弦楽中心のバラッドと、リアムのダンス・チューンを組み合わせた革新的なグループであった。プランクシティでの人間関係は徐々に広がり、エンヤ、エミルー・ハリスなどなど、伝統音楽に限らず国内外のミュージシャンのアルバムに参加。映画音楽なども含めると参加したアルバムは50にも上る。
全曲パイプ演奏だけで録音されたソロ作「The Fine Art of Piping』(91)と、チーフタンズのマット・モロイ、ショーン・キーンと組んだ『The
Fire Aflame』(92)は、彼が古いスタイルを残す本物の伝統音楽家であることがわかる作品。しかし次作の『Out To
An Other Side』からは、パイプを中心にしながらも、伝統に固執せず新たな音楽を求める姿勢を見せている。95年の『The
Given Note』では、アンディ・アーヴァインとポール・ブレイディがバラッドを歌う一方で、スペイン・ガリシア地方のパイプ奏者をゲストに、ガリシアの曲を演奏して両国の伝統音楽を融合させた。98年の『The
Piper's Call』でも、ガリシアのカルロス・ヌニェス(パイプ)や、映画「キャル」で仕事をしたマーク・ノップラーをゲストに、前作と同じ流れを発展させながらも、風格を感じさせる音楽を聴かせている。
2003年冬、カルロス・ヌニェスの特別ゲストとして初来日。 |
■DISCOGRAPHY |
"The
Piper's Call"
"The Given Note"
"Out To An Other Side"
"The Pilgrim"
"The Brendan Voyage"
"Granuaile"
"The Relief of Derry Symphony"
"After The Break"
「ザ・パイパーズ・コール」(2003年/来日記念盤) |
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