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<世界音楽遺産>
ザ・チーフタンズ 来日公演2017
〜祝・結成55周年!Forever Tour〜

企画趣旨

今年はアイルランドの国宝、ザ・チーフタンズがグループ結成55周年記念を迎えます。また、日本アイルランド外交関係樹立60周年の記念すべき年です。来る2017年11月中旬〜12月中旬にアイルランド伝統音楽の最高峰グループ「ザ・チーフタンズ」の来日公演が果たされます。1991年の初来日以来、通算11回目の来日です。ザ・チーフタンズは、1962年のグループ結成以来、55年間、世界の第一線で活躍し、世界中で長年活躍してきたアーティストは多々存在しますが、結成55周年を迎えた今も、世界を舞台に、尚一層、現役で伝統音楽の第一人者として活躍しているのは、チーフタンズに勝るグループはいないでしょう。

その存在は、アイルランドのみならず、地球規模の人間国宝と言えるでしょう。 グラミー賞を7受賞、アカデミー賞受賞という実績からうかがい知れるように大変精力的で、ロック、ポップス、クラシック、世界の伝統音楽、映画音楽などあらゆるジャンルの音楽との融合を成功させ、アイルランド伝統音楽の魅力を世界中に伝えてきました。当初6人のメンバーは今は3人となっていますが、年ごとに新しいメンバーが増え、ここ10年は、リーダー、パディの笛/イーリアンパイプ、フィドル2名、ハープ、ボーラン/歌、フルートを中心として、ダンサー2名、ギターと女性ヴォーカルの10名が基本メンバーであります。リーダーのパディ・モローニは79歳となりました。衰え知らずのエネルギッシュなアーティスト。今春も全米を一ヶ月ツアーします。前回から5年ぶり、遂に11回目の全国ツアーを果たすザ・チーフタンズ。今回の日本ツアーでは、これまでにゲスト参加した魅力的なシンガーたちが一同に会します。チーフタンズお気に入りのスーパーシンガー、矢野顕子、沖縄唄者の強者、古謝美佐子と上間綾乃、初登場ハンバート ハンバート、そして、チーフタンズが必ず共演を希望する林英哲らが特別参加します。また、東京ラスト2公演にはデンマークから破竹の勢いのトラッドバンド「ドリーマーズ・サーカス」が参加します。

チーフタンズの音楽はまさに世界遺産音楽であり、常に先陣を切りチャレンジし、世界に多くの後輩グループを育ててきました。日本にもアイリッシュミュージックを定着させ、多くの音楽家たちを誕生させました。今回は初めて、「チーフタンズのワークショップ」を実施し、プロもアマチュアも皆でセッションをする機会も特別に設けます。
チーフタンズ、ありがとう!
"Forever The Chieftains! "ご期待ください。

株式会社プランクトン代表
川島恵子


開祖にして永遠のチャレンジャー。それがチーフタンズ。

 万里の長城で初めて演奏した西側のバンドはチーフタンズである。
130万人もの大観衆を前にローマ法王御前演奏をしたのはチーフタンズである。オマーラ・ポルトゥオンドなどをライ・クーダーに紹介して〈ブエナビスタ・ソシアル・クラブ〉プロジェクトのきっかけを作ったのはチーフタンズである。宇宙船の中にいるNASAの飛行士とのセッションを試みたのはチーフタンズである。
 チーフタンズはいつだってトラディショナル・フォークのパイオニアであり音楽冒険家だった。彼らは1962年の結成以来、伝統音楽を狭い囲いから解き放ち、世界に向けて発信し、多くの後続者たちを生んできた。今聴かれているアイリッシュ・トラッドのスタンダード、あるいは標準形を創り出したのは、まさにチーフタンズである。が、彼らは伝統的スタイルにこだわる一方で、同時に、外部への多数の回路を開きながら、フレキシブルな音楽的実験も続けてきた。ローリング・ストーンズからボン・イヴェールに至るロック・スターたちとの共演、ブルーグラス/カントリーとアイリッシュ・トラッドの関係の検証、世界各地のケルト系音楽の発掘と連帯などなど、その功績は枚挙にいとまがない。
 開祖にして永遠のチャレンジャー。それがチーフタンズなのだ。

松山晋也(音楽評論家)






企画・制作:プランクトン 助成:Culture Ireland 後援:アイルランド大使館