モレート・ニ・ゴーナル(ヴォーカル)
トリーナ・ニ・ゴーナル(ヴォーカル、キーボード)
リーシャ・ケリー(ハープ)
マーティン・オコナー(アコーディオン)
カハル・ヘイデン(フィドル)
ミホール・オ・ドーナル(ギター)
アイルランド・ダブリン出身のモレートとトリーナのニ・ゴーナル姉妹は、アイルランドの伝統歌の収集家の父親と伝統歌手の叔母を持ち、幼年時代から伝統音楽が身近にある家庭環境で育つ。
モレートは「アイルランドのディーバ」と呼ばれる実力派のアイルランド伝統音楽のシンガー。モレートは、70年代初期に、今回バンドのギタリストとして来日するミホール・オ・ドーナルとトリーナの3兄姉妹で結成したグループ「スカラ・ブレイ」で一時期活動していたが、1975年に看護婦の資格を所得。兄姉との音楽活動と一線を引き、病院の仕事が中心となる。1991年にドーナル・ラニー全面プロデュースのもと、2ndソロ・アルバム『ノー・ダウリィ』を発表。本国アイルランドはもちろん、ヨーロッパ各地で大好評を得る。1996年頃から、ドーナルらと積極的にツアー(フランス、イタリア、ドイツ、ノルウェー、スイス、カナダ、アメリカなど)を始め、人気と名声を得る。そして看護婦の仕事を辞め、音楽活動に専念。97年には、ドーナル・ラニーのゲスト・シンガーとして初来日し、濃厚な歌声は日本の観客を大いに魅了した。
一方、トリーナはシンガー、そしてミュージシャン(キーボード、ホイッスル)として、70年代中旬から現在までアイルランド音楽の第一線で活躍する重要アーティストの一人として知られている。兄妹グループ「スカラ・ブレイ」が活動を停止した後は、兄ミホールのプロデュースのもと、ソロ・アルバム『トゥリーナ』(1975年)をリリース。その後もミホールとほとんど活動を共にし、「ボシーバンド」、「レラティヴィティ」、「ナイトノイズ」などのメンバーとして活躍。また、ソロ・プレイヤーとしても多数のアイルランド音楽のアルバムに参加する。当時、数少なかったプロの女性ミュージシャンとしてその才能を発揮し、「現代アイリッシュ・フォーク・ミュージックで輝かしい存在」(ニューヨークタイムス紙)と評された。
2000年、30年ぶりのモレートとトリーナの共演アルバム『心の絆』(ビクター)がリリースされ、大評判を得る。
今回の「モレート&トリーナ」としての初来日公演では、サポート・メンバーとして兄ミホール(ギター)、カハル・ヘイデン(フィドル)、リーシャ・ケリー(ハープ)と、現在のアイルランド音楽の一流ミュージシャン達が同行した。
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