ここには、なんとも言えないリッチさと高揚感、そして希望がある。それは、どうしても伝えたい何か、歌いたい情熱、そしていくばくかの知恵と勇気を彼らが持っているからにほかならない。コンゴという極貧国の、更に路上暮らしの身体障害者たちという、二重三重のハンディはあっても、いや、ハンディがあるからこその奇妙なまでの強度。逆境こそは創造の母という一つの真理を見事に体現した作品だと思う。
これはできるだけ大音量で聴いていただきたい作品だ。演奏者、シンガー一人一人の息吹が直接鼓膜を震わすまでの大音量で。合言葉は、“ベンダ・ビリリ”。 (松山晋也/ライナーより)
人間に「再起不能」なんてことは絶対ない
お前にもチャンスが予告なしに訪れる可能性もある
人生に「遅すぎる」なんてことは絶対ない
いつの日かオレもひと花咲かせるから
−収録曲"TONKARA"(ダンボール)より
黒い肌の男よ、起き上がれ、立ち上がれ、
アフリカは破壊されつつある。
アフリカ人が団結しない限り、ヤツらは居座ってしまう
アフリカはアフリカ人のもの。
お互いに愛し合い助け合おうじゃないか
−収録曲"MOTO MOINDO"(黒い肌の男)より